
眼を育てると書いて、眼育(めいく)と読みます。
増え続ける近視に対抗するため、近視の進行を防ぐための生活環境を改善する方法や、
眼のトレーニング方法を学びます。
人間の身体には共通しているゴールデンルールがあります。
それは『使う機能はますます発達し、使わない機能はますます衰える』というものです。
眼の複雑な機能を使う能力が育つのは、子供時代です。
しかし、現代のように部屋の中など、周囲からの危険がない状態で長く過ごすと、周辺視野をはじめとするさまざまな機能が育ちにくくなります。
昔にさかのぼれば、日常の遊びの中で眼の機能をいろいろと使う機会が今よりもたくさんありました。
このような日常の環境で培われた大きな空間で、眼をさまざまに使う体験が、眼の運動機能を育てます。
今の子どもたちは、外で遊ぼうとするとお母さんから危険だと言って止められ、塾に通って長時間勉強し、学校の校庭も放課後は開放してくれない・・・
さらに、家ではテレビゲームやインターネット、外では携帯型ゲーム、携帯電話のメールと、日常にモニター画面が溢れています。
そして、目の前の近い距離の平面画像を長時間見つめる毎日・・・なんと偏った眼の使い方をしていることでしょう。
わずか10年〜20年さかのぼれば、これらの道具のほとんどは存在すらしていませんでした。
それによって得られることとは、空間も距離も狭い範囲内で、長時間連続して見ることに眼が適応していくということです。
近視は、必ずしも悪いことばかりではないのです。
人間の身体が、理由もなく、悪い状態を選択することはありません。
携帯ゲームで高得点を出そうと真剣になってやればやるほど、身体はそれに有利な近視の状態を選択していくのです。
だってそのほうが、有利ですからね。
そして、遠くのものや動くものを的確に眼で捉えたり、距離感をつかんだり、眼を素早く動かして危険を察知したりする能力は、あまり必要がないため、衰えていきます。
眼の運動がもともと不足している人たちは、受験勉強や、長時間のモニター画面使用などの悪条件の元では、ますます運動性が不足し、比較的簡単に近視におちいります。
しかし、子供時代によく眼育(めいく)を行った方は、眼の機能を発揮する下地ができています。
近視になりやすい条件下にあったとしても、眼の運動機能が育っているため、そうやすやすと近視にはなりません。
眼育(めいく)を行えば行うほど、視力回復するだけでなく、後に再び近視になりにくくなる理由は、そこにあります。
これまでの視力回復の基本的な考え方は“眼のピント調節機能”(専門用語では毛様体、水晶体)だけを対象に考えられていました。
これに対し、眼育(めいく)は文字通り『眼の機能をバランスよく育てる』ことであり、『弱った視力を向上させ、その後近視になりにくい活力のある眼を育む』ことでもあります。
『近視』になぜ『眼育』が必要なのか、その理由をご理解頂けましたでしょうか?
眼育の考え方をご理解いただき、眼育(めいく)に取り組んでいただければ幸いです。
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続きは目の専門家「オプトメトリスト」のお話です